2025年度理事長所信
一般社団法人深谷青年会議所
理事長 小内 大河
紡ぐ想いと絆
~このまちの笑顔のために~
はじめに
1964年5月1日に設立された深谷青年会議所は、志高く、このまちを愛する諸先輩方によって61年間の歴史を紡いできました。この61年間、深谷青年会議所は様々な形で人財の輩出、事業を通じて深谷市、寄居町の発展に寄与してきました。そして今、変わりゆく時代の中で、一団体としてのさらなる柔軟性を持ち、今まで諸先輩方やまちの協力団体の方々と紡いできた想いと絆をもとに、より多くの多様性のある運動を展開していくことが求められています。
まちづくりを通した人づくり
私たちは愛するまちのために青年会議所運動を行っています。その中で修練、奉仕、友情という人生においてかけがえのない経験、仲間を手にします。しかし、40歳までという限られた時間の中で、より濃密で豊かな経験をするためには、今まで以上に青年会議所運動に邁進していかなければなりません。そして、さらには培った経験を自身の会社や愛する家族、このまちに還元をしていくことが重要です。そのためには私たち自身が輝いて青年会議所運動をすることにより深谷青年会議所をさらに魅力的な団体に進化させていかなければならないのです。そして、私たち青年会議所メンバーとこのまちの絆をさらに強いものにすることこそがこのまちのさらなる発展へとつながるのです。
愛するまちの子どもたち
子どもはこのまちの宝です。子どもがいなければまちは衰退していきます。近年、人間関係が希薄化し、外で遊ぶ子どもも大きく減りました。そして、地域のコミュニティの機能も失われつつあります。貧困の子どもは9人に1人と言われており、この事実は日本の衰退を示唆しています。貧困は心だけではなく、学力にも多大な影響を及ぼします。私たちは地域のこのような子どもたちに積極的に手を差し伸べ、現状を変える行動を起こしていかなければなりません。それこそが、持続可能な社会の創造につながります。私たちは地域の未来を担う無限の可能性を秘めた子どもたちのために、様々な機会を提供し、心身ともに健全な成長ができるように貢献していかなければなりません。
地域経済のさらなる発展
私たちの住むこのまちは、新市庁舎の完成、そしてアウトレットモールと深谷テラスパークの開設、2024年7月には新1万円札の発行とまちとして大きく注目され、まだまだ発展しています。しかしその反面、歴史的円安、止まらない物価の上昇。今、地域経済は大きく落ち込んでいます。華やかな面だけを見て本当に見なければいけないところを見て見ぬふりをしていませんか。現実はこのまちにも経済的にも精神的にも厳しい人たちが多くいるのです。日本青年会議所はビジネスの機会の提供も行っています。このような時こそ私たちは青年会議所という強力なネットワークを使い、自身の事業を発展させることにより、それをこのまちに還元していかなければならないのです。
結びに
国際情勢の悪化、長い経済の落ち込み、先の見えない不安。このような時代だからこそ、私たちは上を向き、先をしっかり見据えて行動していかなければなりません。その中で、私たちが笑顔でこのまちを豊かにしていけば、その笑顔が伝播され多くの人が笑顔になるでしょう。そして、その様な多くの人の笑顔があふれるまちを共に目指していきましょう。修練、奉仕、友情。何が欠けても青年会議所ではありません。そして、真剣に青年会議所運動に取り組むことにより仲間との強い想いと絆が紡がれます。それこそが私たちがまちづくりによって得られる最大の報酬です。今、自分の置かれた立場で何ができるのか。深谷青年会議所を、このまちを輝かせられるのは私たちしかいません。
限られた時間の中でどれだけ輝けるのか。
答えは私たちの心にある。
2025年度を笑顔で駆け抜けましょう。