理事長メッセージ

2024年度理事長予定者所信

一般社団法人深谷青年会議所
理事長 久保田 祥広

信は力なり

はじめに
「信頼」それは日々の信用の積み重ねによって築かれるものである。「信用」それは他者を思いやり、責任ある行動から得られるものである。他者から信頼されること、自らが他者を信頼すること、いずれも目には見えない大きな力を持っています。

私が大切にしている言葉の中に、「One for all, All for one」という言葉があります。この 「One for all, All for one」の姿勢こそが、信頼を築くために最も大事なのです。

1964年、他者を思いやり、責任感を持った青年たちの行動によって、この地域に青年会議所は誕生しました。61年目を迎える今、私たちは自分自身と仲間を信じ、必要な行動を先駆けて突き進みます。

そして、未来へと繋ぐために、私たち自身とこの組織が地域の魅力となり、この地域にと って必要とされ続ける存在でなくてなりません。

まちづくり×ひとづくり
近年この地域は、大河ドラマやアウトレットモールの開設、また2024年は新一万円札の顔となる渋沢栄一翁と、話題の尽きない魅力あふれるまちであります。

特産品や文化資源を活かし、地域の魅力の発信力を高めることで、地域の人々のまちに対する関心や地域愛の向上に繋げる必要があるのです。

また来訪者の増加にも着目し、現在賑わいを見せている花園エリアから、市街地への回遊性のしくみを考えた取り組みが必要です。広いエリアで賑わいを見せることで、地域の活性化に繋がると考えております。

まちづくりの原点としてひとづくりがあります。目標を達成するために、互いにリーダーシップとフォロワーシップを発揮し、仲間と切磋琢磨しながら、それぞれの隠れた能力を開発することで、自己成長に繋がるのです。その過程で個々の信頼関係が生まれ、団結した組織となり、その姿から団体間の信頼関係へと繋がり、協力関係が生まれます。

また、我々の運動を皆様にご理解、ご協力をいただくだけでなく、我々も他団体の運動に対して理解をし、信頼関係を築くことが重要です。多くの団体と、常に協力体制を図り、互いに手を取り助け合うことで、地域の更なる発展と繁栄に繋がると信じております。

スポーツから輝きを
覚えていますでしょうか、2019年ラグビーW杯、東京2020オリンピック、その他各種大会で自国を応援するため国民が一体となったあの瞬間を。どこへ行っても同じ話題で持ち切りでした。

スポーツは他者を尊重し協同する精神から信頼を生み、さらに、その信頼関係が生み出す力は、団結力や勢いとなり、個人や組織に大きな力を発揮します。また人同士や地域間の交流を促進し、人々に希望や絆を与え、地域の一体感や活力を醸成する力を持っています。特に人間関係の希薄化を問題として抱えている現在の地域社会の発展と再生に、スポーツの理念こそが重要なのです。

このまちを代表するスポーツはなんですか、と聞かれて答えがすぐに出ますでしょうか。現在この地域には、スポーツをする環境、施設、スポーツ人口と多くの課題が存在します。

今こそ、このまちにスポーツの勢いを取り戻し、各種大会の地元開催、子どもの将来の可能性を広げるとともに、人と人の絆、笑顔、希望、夢、輝き溢れるまちへと導く必要があるのです。

結びに
メンバー一人ひとりの行動が、良きも悪しきも組織のイメージに繋がります。

それはすなわち、一人ひとりの行動こそが、組織の価値を高め、信頼ある団体の構築へと繋がっていくのです。

まずは、他者への思いやりと責任ある行動を積み重ね、自分自身がひとりの人間として信頼されることが必要です。

また、この組織の活動を通じて、若きリーダーとして成長したその成果を、家庭や会社、地域に活かし貢献することによって、我々の存在価値を実現することができるのです。

60年もの間受け継がれてきたこの組織の一員として、誇りと自覚を持ち、胸を張って共に活動、運動に邁進していきましょう。

自分自身を信じて。仲間を信じて。