一般社団法人 深谷青年会議所 2021年度 > 理事長メッセージ
一般社団法人深谷青年会議所 第58代理事長 武田 匡哉
深谷青年会議所は、1964年にこの地域の青年によって設立され、「明るい豊かなまちづくり」を目的として理想追求の情熱を持って運動を続けてきた団体です。
まちとは、この地域を中心とした社会基盤、経済、仲間や家族など多くの要素によって構成されるものです。私たちは、家族や仲間、仕事、社会、大きくは国家という大小様々なまちに支えられ、その温かい多くの力に包まれて生きています。
「明るい豊かなまち」は、皆が感謝しあい幸せに暮らすまちです。感謝の気持ちは、自分ではなく他の誰かのことを想い行動したときに生まれます。誰かのことを想い行動することが、「明るい豊かなまち」への第一歩なのです。
このまちと共に人生を過ごす私たち青年は、「明るい豊かなまち」という夢を追い続け、理想を描き、信念を持ち、計画し、実行し、成果を生む必要があります。その先にそれぞれの幸福を育むまちがあるはずです。「明るい豊かなまちづくり」は、皆のために行うものであり、私たちのために行うものでもあるのです。
現在私たちが暮らすまちは、このまちの歴史が築いたものであり、私たちは歴史の力に支えられて生きています。引き継がれたこのまち、伝統や慣習は、培われた英知、行動を起こす勇気、心を動かす情熱の結晶です。私たちは、引き継がれた歴史の力を理解し、新たな英知と勇気と情熱を添えて未来に送る使命があります。
私たち青年は、理想を追求する情熱を持って運動を発信し続けることが必要です。取り巻く環境に変化はあれども、いつの時代もまちを構成する中心は人であることは変わりません。環境の変化に目を向けて、それが人にどのように影響するのかを考え、求める理想を描くのです。そして、その理想の実現に向けて力を集めるのです。このまちに理想を描き運動を続けることこそが、青年の力なのです。
未来を担う力である青少年の育成は、青年の使命です。私たちは、子どもたちのあふれる可能性を広げ、夢に向かって行動できるように支える必要があります。子どもたちが、大人になっても思い出に残るような経験をし、このまちをふるさとと感じるような大人になれば、いつの日かこの地域の未来を担う心強い力になるはずです。
青年会議所には県内各地、日本、世界へと繋がる力があります。青年会議所の力も合わせて、地域の力を強く発信していきましょう。志を同じくする青年同士が、地域を越える力を合わせて運動をすることは、新たな発展や成長の機会、地域を越える友情をもたらすはずです。
まちづくりには皆の力が必要です。そのため青年会議所やそのメンバーは、多くの皆様にご協力頂けるような魅力が必要です。皆の力を集結し、皆の気持ちを目標に向ける力が求められます。人の心を動かすのは、人の心を見つめ、情熱を持って筋道を立てた行動です。不器用でも気持ちのこもった行動を続けることが大事です。行動から情熱が伝わった時に人と人の心が繋がるのです。皆の力を引き出す力は、地域でも仕事でも家庭でも必要とされる力です。
理想を求めて行動すれば、壁に当たることもあるはずです。それを乗り越えるために、皆の情熱と知恵と行動力を集めることで、感謝と新たな力が生まれます。行動なくして経験はなく、全ての経験は新たな力の糧になります。
青年会議所はまちづくりの先駆けとなるべき団体です。礼節を持ち、人を惹きつけるロマンやドラマ、笑顔の多い魅力あふれる団体でいましょう。そのような青年会議所で貴重な時間を過ごすことは、このまちと生きる当事者である自分自身の成長にも繋がります。
歳を取っても笑って話せる仲間がいる、家族がいる、笑って暮らせる地域がある、きっと私たちの運動はそこに繋がっています。感謝であふれ幸せに暮らせるまちを、私たちの手で創りましょう。